1.シルクスクリーンプリント(顔料プリント)タオル
通常プリントといえばこの 「シルクスクリーンプリント」のことで、極めて小さな穴が空いたシルクスクリーンを通して、既存のタオル表面にインクを付着させる名入れ方法です。
発色が良く輪郭もクッキリしますので、複数色使うデザインや細かなデザインを施すのに適しています。当社では5色までの多色プリントが可能です。
プリント部分はインクが繊維を包み込んだ状態となるため、ややゴワつき吸水性も落ちます。このため広い範囲を塗りつぶすようなデザインはおすすめしません。
製作期間は生地や名入れのサイズ・枚数にもよりますが10日->3週間程度。プリント可能な範囲は生地の一部分に限られますが、既存の生地が使えることで比較的コストを抑えた製作が可能です。
企業様の粗品タオルや販促タオルに用いられることが多いですが、少ない数でも製作可能なため、学校の卒業記念品やスポーツサークルの応援グッズ、同人のキャラクターグッズなどにも用いられる名入れタオルです。個人で作られる方もいらっしゃいます。
2.全面ベタプリント(染料プリント)タオル
生地の端から端までご指定の色(デザイン)をプリントするタオルです。上記との異いは、染料インクを用いて繊維にインクを染みこませること、そしてプリントした後にタオルの形に縫製するので全面ベタプリント専用の生地を用いることです。
インクを染み込ませる都合上、デザインの輪郭がにじんでぼやけるため、細かなデザインの表現には適しません。ただし吸水性と綿本来の柔らかさが保たれ、プリント面がゴワつくことが無いのが染料プリントのたいへん優れているところです。
生地の加工が必要なため少ないロットでの製作が難しく、製作期間も30日程度掛かり、価格もお高めです。その分たいへん付加価値の高いオリジナルタオルといえます。スポーツチーム・企業・アーティストのオフィシャルグッズにも用いられています。
3.朱子織(しゅすおり)タオル
生地の一部に帯状のパイルがない部分(ボーダー)を設け、別の糸で名入れを織り込むオリジナルタオルです。織り込みですので色あせることなく、タオル本来の機能性もそのままです。
タオルの糸目にあわせて名入れを表現するので細かなデザインには向きません。
ご注文を請けてから生地を織りますので、少ないロットでの製作が難しく、製作期間も30日程度掛かり、価格も少しお高めです。企業様の記念品やお中元お歳暮、お得意様にちょっと良いタオルをお渡ししたい場合などにおすすめします。
4.上げ落ちジャガードタオル
パイルの上げ下げでデザインを表現するオリジナルタオルです。結果タオルの表面には凹凸やパイルが密集しているところ空いていところが生まれます。織り込みですので色あせることなく、タオル本来の機能性もそのままです。
パイルの目にあわせて糸で名入れを表現するので朱子織よりもさらに細かなデザインには向きません。
ご注文を請けてから生地を織りますので、少ないロットでの製作が難しく、製作期間も30日程度掛かり、価格も少しお高めです。ただ、タオルのほぼ全体をカンバスにできることから、インパクトが求められるご当地キャラやアニメキャラなどのノベルティによくお使い頂いています。
5.着抜(ちゃくばつ)タオル
従来無理とされてきた既存のカラータオルへの名入れを可能にした革新的で新しい名入れ技法。部分的に脱色することで名入れを施すオリジナルタオルです。
プリント同様輪郭がクッキリと仕上がるので細かな名入れも可能です。ただし、脱色は生地を傷めるので真っ白にはできずいくらか染料が残ります。また名入れ部分の色合いも、生地を染めるのに使った染料の性質や製造過程が影響するため同じ色にはなりません。
既成の生地を使えるものの製造過程で生地の加工を必要としますので、製作期間も30日程度掛かり、価格もお高めです。このタオルの利点は、濃い生地色のタオルに、プリント並みに細かなデザインを施すことができる点です。デザインを重視されるキャラクターや、細かく抽象的なデザインの再現を望まれるお客様に好評頂いています。
6.捺染(なせん)タオル
昔ながらの染色技法のひとつ。特殊加工を施した横糸を部分的に染めることで名入れを表現するオリジナルタオルです。パイルの下にうっすらと名入れが見えるため別名「おぼろタオル」とも呼ばれます。濡れると名入れが際立つため、温泉や銭湯などの入浴施設の浴用タオルとして良く用いられます。
シンプルなタオルそのものですので、水廻りで普段お使いいただくものとしては最も実用的で大変使い勝手の良いオリジナルタオルです。
専用の生地を染めるので、まとまった製作枚数とお時間が必要ですが、古くから十分使い込まれた手法のため、大変お求め易い価格で製作が可能です。入浴施設に限らず、実用的なタオルを贈りたい企業様にご利用頂いています。
7.防染(ぼうせん)タオル
昔ながらの染色技法のひとつ。染料が染み込まないよう専用の糊で名入れを施し、タオル全体を染めた後、糊を落として名入れを表現する染色技法です。名入れ部分が白抜きになるので別名「染め抜きタオル」とも呼ばれます。
色飛びや色移り染めムラがありあるため、一枚一枚違った手作り感のある独特の風合いが特徴です。また使い込む程に染料が繊維になじみ渋みも生まれます。
このような独特の味わいで人気がある一方、必ず色落ち・色移りがありますので取り扱いには注意が必要です。贈答や粗品等お配りになる用途には向きません。このようなタオル性質を伝えることが出来る仲間内や意思の疎通が図りやすい小さなコミュニティーで楽しんで頂きたいオリジナルタオルです。自治体や地域のお祭り・神事などに良くご利用頂いています。
8.熨斗印刷タオル
名前を印刷した熨斗紙で個包装したタオルです。タオルの名入れの有無にかかわりませんので、多くの既成品からタオルお選びいただくことが出来ます。タオルの名入れがなければ使うシーンを選びませんので、贈られた方にも喜ばれることと思います。